「自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」・・・１９４６年の東京通信工業（のちのソニー）設立趣意書には、こう書かれています。しかし現実のソニーは、目先の利益や企業規模の拡大を追い求め、しだいにこの精神からかけ離れて行きました。
そこでソニー労働組合（以下、ソニー労組）は、働きやすい職場とより良い労働条件をめざし、みんなが力をあわせて会社と交渉して行きました。
このことを嫌った会社は、１９６１年に労働協約を破棄、労働組合が分裂させられました。会社による不当労働行為が続発しましたが、労働委員会や裁判所での勝利解決をへて、労使関係の正常化がすすみました。
賃上げ、労働時間短縮、定年延長、女性差別解消、サービス残業根絶、非正規社員の労働条件改善、派遣切り・雇い止め撤回、リストラから雇用を守ることなど、ソニー労組ならではの多くの実績をあげています。
ソニー労組に加入することによって、生活を向上し権利を拡大させる条件は、格段に広がります。
ソニー労組には、ソニーグループ各社や関連会社の正規・非正規（再雇用、有期社員、Ｐ社員など）を問わず加入できます。ソニーのリストラの被害にあったデクセリアルズの仲間も加入しています。（但し、統括課長職以上の役職者および労組法に定められた人を除きます）
あなたの加入を心から呼びかけます。
| 1946年 | 東京通信工業創立 | |
| 1956年 | 東京通信工業労働組合結成 | |
| 1958年 | ソニーに社名変更 | ソニー労働組合に名称変更 |
| 1960年 | ソニー初のストライキ | |
| 1961年 | 会社、労働協約破棄 | 品川、仙台で分裂、新労組結成＊ |
| 1962年 | 厚木で分裂、厚木労組結成＊ | |
| （＊いずれも現在のソニー中央労組） |
世間には「組合は第二人事部」とか、「労組役員は出世の近道」などと言われる労働組合もありますが、ソニー労組は違います。
会社の介入や干渉を排し、企業から独立した運営を行っています。また、執行部が方針や要求を押し付けることは行わずあらゆる場面で「組合員が主人公」の運営を貫いています。
仕事のこと、生活のこと、子育てや教育、介護、将来のこと、社会のことなどを語り合い、できるところから要求し、運動を進めています。
増税反対や社会保障の充実、ジェンダーフリーや気候危機打開、平和や民主主義を守る活動などにも参加しています。労働組合による特定政党支持の押し付けにも反対し、組合員の思想・信条の自由を守ります。
ソニー労組はソニー健康保険組合に推薦議員を送り、会社側選定議員などの提案する、病院や豪華保養施設の建設を断念させ、無駄な支出をおさえた健全運営を推進してきました。
また、宴会つきの会議をやめさせ、会議の公開と傍聴を実現、ガラス張りの組合会に刷新させました。
歯科検診など疾病予防の施策を実現。脳ドックの実施、労使保険料率の見直し、特例退職被保険者の保険料軽減や人間ドック補助など、健康維持・増進、一人ひとりの被保険者の権利を守るための提案を行っています。
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